明野より見る甘利山 写真:石渡 望
『甘利山の自然』より(韮崎市発行)
甘利山の面積711ヘクタール、標高1,672m
南アルプス国立公園の前衛甘利山は、レンゲツツジ、シラカンバ、オニゼンマイ、フジザクラ、ベニバナツクバネウツギなど他に見られない特殊植物群落がある。さわら池にはサワラ、ミズゴケなど貴重な植物が残っている。
昭和47年にはツツジラインが開通し、甘利山から小武川渓谷沿いを車で周遊できるようになり、南アルプス鳳凰山系の前衛一帯の自然が満喫できるようになった。
また青少年の宿泊施設として市立甘利山グリーンロッジが昭和51年8月に開所した。ロッジを拠点として、ハイキング、登山、キャンプ、自然観察など野外活動が十分楽しめる。このように甘利山は、学術的にもバラエティに富み、また保健休養地としても幾多の特性を持っている。
県立南アルプス巨摩自然公園には、昭和41年4月1日(山梨県告示第72号)に指定された。